社会人生活をもう何年も続けていることを、ふとした瞬間に思って振り返り始めた。


憧れの職についた当初は毎日がとってもワクワクして胸が躍っていた。


起こる全てのことが新鮮だった。


一通りのことができるようになって、
重要な仕事を任されるようになった。


毎日それなりに充実していたが、
何かが自分の中で欠けているような気がした。

自分にはもっと何かできるような気がした。


ここではないどこかにいけばその答えが見つかるはず。

この空間から離れれば、普段の生活を外側から見られるから、

色々と整理できるはず。


そんなことを仕事帰りに考えていたら、

いてもたってもいられなくなり、家路についてすぐに航空券を予約する。


どのくらい滞在しようかと考えながら、復路の航空券を選ぶ。

そして有給も仕事が忙しかったこともあって、観光ビザで滞在できる90日分がちょうどあったな〜。


プロジェクトがひと段落したら行くんだ!

よし、思い切って90日ギリギリ滞在しよう!


行き先は、憧れのフランス パリ。


私はこれからパリで、暮らすように旅をするんだ!



今回は90日の滞在で暮らすように旅をするというのがテーマだから、

知り合いの計らいもあり、ホテルではなくアパルトマンに滞在することになった。


フランス語もっと勉強しておけばよかったな〜。。。
飛行機の中で、旅に使えそうな単語やフレーズの本を見つめながら後悔するのだった。

空港からタクシーで移動してきたけど、やっぱり日本からヨーロッパって遠いな〜と旅の疲れを感じながら、アパルトマンに向かう。

アパルトマンなんてすごいかっこいい響き!

アパルトマンは、パリ16区に建つ凱旋門から放射状に8本の通りが伸びている中のセーヌ側寄りにあった。

滞在先にしてはすごく贅沢な石造りの素敵な外観だった。

タクシーを降りると、タイミングよくアパルトマンから一人のマダムが出てきた。

彼女はそのアパルトマンの管理人兼住人だった。

彼女は50代かな〜なんて思っていたら、なんと76歳だった。

彼女は胸の開いたスリットが入っているワンピースを着て、ピンヒールを履いて、

真っ赤なルージュをつけていた。

素敵〜!!!!

第一印象でこうも女性を惚れさせる女性がいるのだろうかというくらい魅力的だった。

彼女に共有スペースなどを案内してもらいながら、私の滞在する部屋まで螺旋階段を上がっていく。

都会で暮らしている私でも、

こんなに階段を登ったことはない。


毎日いい運動ができそうだと思っていたら、マダムが部屋の鍵を開けて中に入った。

ようやく私の部屋か。


部屋に入った瞬間飛び込んできたのは、

窓から見える夕日と夕日で輝くセーヌ側だった。


美しさで言葉を失った。

しばらくの間外の世界に見惚れていると、いつの間にかマダムはいなくなっていた。


夕日が沈むと、夜の景色がまた綺麗だった。

長い旅路で疲れていたため、いつの間にか、窓辺にあるベッドに横たわり眠りについていた。


パリについてもうすぐひと月半が過ぎようとしていた。

ちょうど旅の折り返し地点。

言葉通り暮らすように旅をしているため、

朝日と共に起き、コアなファンのためのフランスガイドブックを見ながら、陽が出ている間はいろいろな場所に赴いた。

いろいろな場所に行ったが、どの場所でも一番印象的だったのは、人との出会いだった。


パリについてその日にあった、アパルトマンのマダムはその中の一人。

私は彼女と一緒によく行動を共にした。

彼女とは私のつたないフランス語と少しの英語を交えて会話をしたが、
ある時とても大切なことを教えてくれた。


「いい?今からいうことをよく聞いてちょうだい。

きれいな人はたくさんいても、美しい人はなかなかいない。

美しい人は歳をとるごとにその魅力が溢れていく。内側から出る美しさよ。

だからあなたもたくさんいろいろなことに挑戦しなさい。」

ハッとした。

パリに来て、たくさんの人と出会って、

パリにはなんだか美しい人が多いなと感じていた。

それは見た目の洗練さではないのだ。

見た目は心を映し出す。

そしてそれは、歳を重ねていくことで、真実味を帯びる。

パリの美しい人々は決して一人として同じような人はいなかった。

自分にしかない輝きをそれぞれが解き放っている。

そんな感じがした。

日本では気付けない発見だった。

日本では足並み揃え、誰にも目立たないように、出る杭にならないようにといつも緊張して縮こまっていたから。。。


やはり、自分にしかできないことがある。

それは自分の心に聴かないとわからない。

そう考えたら自分の心がまるで宝箱のように可能性に秘めているのだと気づいてすごくワクワクした。

きれいな人は姿や形が整っている人を表し、美しい人は心や態度が理想的な人を表す。

そうだとしたら、私は後者になって美しく歳を重ねていきたい。

そう思って、それから自分の感じることをいつ何時でも書けるように、

日記帳を私のカバンの中に入れて相棒のように持ち歩くようになった。


あと1ヶ月でこの暮らすように旅することも終わってしまう。

せっかくだからパリを離れてフランスの南の方にでも行ってみよう。

南仏はパリとは違って自然が雄大で、穏やかな人が多い印象を受ける。

やはりこの気候の良さが人や自然を柔らかくしているんだなと感じた

せっかくだから、今日は蚤の市に行ってみよう。

今日はすごく気持ちの良い晴れ。

蚤の市の会場もとても賑やかだった。

蚤の市には、アンティークのものなど、もうオーナーは使わないけれど、かつては愛を込めて使っていたものたちが並んでいて、まるで物に生命が宿っているように、次のオーナーに手渡されたその物たちはとてもうれしそうにしているようだった。


そっか、フランスでは自分らしさを多くの人が知っているから、

自分に必要なものも知っているんだ。


その必要なものに出会った途端に、ものと人とが恋に落ちて相思相愛で、ものを自分の元に迎えるんだな〜。

自分が選んだものを愛でる

自分が選んだものしかない暮らしを愛でる。

自分自身を愛でる。

自分の好きが詰まった空間で、自分の好きなことをして生きていく。

それが美しさにもつながっているし、

人生における大切なエッセンスだと気づいた。

長いようで短かった3ヶ月のフランス滞在。


いろいろなところに行けたけれど、この旅での収穫はこれからの人生においてきっとずーっと自分の軸としてある学びだろうな〜。

自分らしく生きていくこと。

美しく歳を重ねること。

自分の選んだものと共に生きていくこと。

これらは自分が欠けていたと思っていたものだった。

これを心が求めていた。


でも欠けていたのではなかった。

自分の中にすでにあるものだった。


きっとこれらの自分の軸を意識して生きていくと、
あのマダムのようになれるのかな。
そっくりそのままではなく、私らしいマダムに。


日本に帰ったとして、

日常に戻ってもこの学びは日々の中で実践していこう。

前の私とは違う。

たとえいろんな出来事が起きたとしても、

自分の軸がゆらゆらしたとしても、

しなやかにまた元に戻れるのだから。

Thank you my love, Paris.


終わり



後記


ショートストーリーいかがでしたか?


みなさんに忘れないでいてほしいこと。


それはいつからでも自分の人生を変えることができるということ。


あなたには想像もできないような宝があなたの心には眠っています。


それを発掘していくのがPossibility-可能性を広げる3ヶ月プライベートサポートプログラム-です。



3ヶ月プライベートサポートがあれば、あなたは旅をしなくても、今ここにいる場所で、フランスを旅した彼女のように、自分の可能性を最大限広げていくことができます。

私があなたのことを信じ続け、心の中にある本来の力や可能性を引き出していきながら、太陽のように時には導き、月のように時にはそばに居て見守ります。

だから、安心して自分の見たこともない世界へいくことができるのです。

みなさんがもし少しでも、


今の日常をより良いものに変えたい、


自分らしく生きたい、

豊かに生きたい、


そう思っているなら、そのタイミングは今です。


やらない理由はたくさん挙げられる。


そしてタイミングは待つのではなく、自分でそのタイミングを作るのです。


チャンスの神様は前髪しかないので、思い立ったが吉日。



でももし迷っていたり、不安要素があるならば、それを放置せずに、


お気軽にご相談ください。


私は、みなさんが自らの決断で進む道を応援します。


そして、みなさんが自らの幸せを思いっきり追求して、


自分を満たし、心から輝けることを心の底から願っています。


愛を込めて


Love,


Maika Yamakawa